あなたは 「暗号」 と言うと、どんなものを思い浮かべますか? 使いみちによって分類すると、 きっと次の2つのどちらかのようなものを思い浮かべるのではないでしょうか。 1つは、戦時中に使われた「ニイタカヤマノボレ1208」 (※1) という文のように、 ある文に本来の意味とは別のもう1つ秘密の意味を持たせておくことで、 目的の相手だけと秘密のメッセージを伝え合う 「隠語文」 と呼ばれるもの。 そしてもう1つは、赤穂浪士が使ったと言われる、「山」という 言葉を言われたら、事前に取り決めておいた特定の「川」という 言葉を返すことで、相手の身元を確かめる 「合言葉」 と呼ばれるものです。
一般には、 隠語文のようにメッセージを秘密裏に伝える用途ばかりが思い浮かべられがちですが、 実は暗号には秘匿情報の伝達の他に、 「合言葉」 のように相手の身元を確認する認証という用途もあるのです (※2)。