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オープニング
土曜の夜8時、長さんの「8時だョ!」の掛け声に、
全国の子供たちが「全員集合!」と元気に答えて番組は始まります。
この爽やかで軽快なテンポの北海盆歌の替歌を踊るオープニングは、
当時を知る人たちなら
忘れることはできないのではないでしょうか?
今でも「全員集合」する時には
思わず「○○だョ!」と言ってしまうこと、ないですか?
さらに、オープニングの歌に合わせて踊る振り付けがとても印象的で、
真似して踊った人もいるのではないでしょうか?
振付けをしたのは、なんとあの藤村俊二さん。
激しい踊りが苦手なドリフターズを考慮して、
上半身だけでできる振付けにしたそうです。
歌詞の 「チャンネル、回したら〜♪」 にも時代を感じます。
現代の子供たちには意味がわからないかもしれませんね。
電話をかけるボディランゲージというと、
思わずダイヤルを 「回す」 格好をしてしまうのと同様に、
テレビのチャンネルも今や回すものではありませんから…。
この歌を聴くと、週末って感じがして元気が湧いてきませんか?
メインコント
教室コント
ドリフの学校ネタは、今もあらゆるバラエティ番組で基礎になっています。
学校ネタで「これぞドリフ!」と言えば、やはりあの長さんの黄色いメガホンと、
教卓でしょう。
サザエさん家の跳ねる電話と似た部類に入る特徴的なこの机は、
「てこの原理」でできていて、誰かがボケると天板が長さんの頭を叩きつけます。
うちの学校にも、こんな机あったら楽しかっただろう。
恐怖コント
個人的にドリフのメインコントで一番よく覚えているのが
この恐怖コントです。長さんをリーダとして、時代劇ものなど
色々なパターンがありました。どれも志村が見ると幽霊が現れたり、
不思議な現象が起こったりするので、
それを怖がりながら長さんに報告するんです。でも長さんが見に行くと、
長さんの後ろに幽霊が現れるので気付いてもらえず、
何も起こっていないと思い、志村が怒られるというものです。
この時、会場の子供たちみんなが
「志村!後ろ後ろ!」なんて言うんですが、一生懸命
聞こえない振りをするんですよね…。「後ろ!後ろ」のギャグと言えば、
わかるくらいに有名なギャグです。
他にも、トイレからたくさんの手が出たり、便器から出た手が
志村たちのお尻を拭くといった、あの有名なギャグや、
ドリフによくある「連鎖モノ」(ある場所でドアを閉めると、
別の場所のドアが開いてしまうとか、天井の板が外れて頭を直撃する
というギャグ。)
もよく登場しました。
修行コント
修行コントにも、相撲や野球、大工、剣道などいろいろなパターンがあります。
特に僕は剣道コントが印象深いです。先日、ドリフ大爆笑(CX)でも
久々に公開コントでされていたので、懐かしくなってしまいました。
「あ、突いて、あ、突いて、払って、払って、…」って言うやつですね。
民宿コント
民宿コントは、志村(妻)と加藤(夫)が、
泊まりに来た長さん一家をもてなすコントです。
扉を閉めるとハシゴが倒れ、ハシゴが倒れると天井の板が外れ…
といったテンポの良い「連鎖モノ」のギャグは基本で、
他にもてこの原理でそうめんが宙を飛んだり、
すきやきのガスを水道につないでしまって水が出たり風船が膨らんだり、
定番の「たらい」が落ちて頭を直撃するギャグなど、満載でした。
このシリーズのコントで有名なハプニングに、
志村がトイレに入っている時に、加ト茶が押し入れを力一杯閉めると、
志村が入ったトイレが傾くというギャグの最中、傾くだけの予定のトイレが
完全に倒れてしまって志村の背中を直撃するというものがありました。
この日はこのハプニング以降、多くの段取りが狂ってしまい、
他のギャグも次々失敗してしまい大変でした。
家族コント
家族コントは、いかりや母ちゃんと子供たちの一家のコントです。
志村があたまの悪い子供の役をして、ドリフ定番の「たらい」などの
軽快なコントを繰り広げます。ドアを閉めると「たらい」が落ちるとか、
雨漏りする家、母ちゃんに水をかけて怒られたり、池に石を落とすと
音が遅れて鳴ったり…という具合いですね。おやつとして「すいか」が出ると、
みんなが手を洗いに行っている間に、志村が全部食べてしまうといった
すいかギャグも見られました。
大オチ、そして片付け
これらのメインコントは、毎回すごい仕掛けの大オチで終了します。
しかしそこは生放送、次のコーナーでも同じ舞台を使うのですから、
大急ぎでセットを片付けなければなりません。あの片付けの早さには、
大きなノウハウがあったのでしょう。ドリフ以外には
毎週生放送でこれだけの大がかりなセットの片付けを見られる番組など
ありませんよね…。これも皆さん忘れない
ドリフの意外な1コーナーではないでしょうか。
そしてそれから、大オチの瞬間から片付けの際中に鳴り渡る、
「ジャーン!すっちゃちゃらすっちゃっちゃら〜」の BGM 。これも
無意識的に覚えてしまっている名曲ではないでしょうか?
今もテレビでこんな感じの場面があると、パロディで
あの曲が使われることがりますね。それ程印象深い曲だったんですね。
私はこの曲を聴かされると、思わず体が片付けを始めたくなってしまいます。
後半参りましょう、後半出発!
少年少女合唱団
ドリフターズとアイドルが一緒に歌を歌うのが基本の少年少女合唱団。
ドリフがバンドであることを忘れさせないコーナーです。
基本は歌ですが、早口言葉やコントやギャグがあったり、
志村の歴史に残る「東村山音頭」もここから生まれました。
個人的には「ナマムギ、ナマゴメ、ユデタマゴ」と歌ったのが
記憶に残っています。
志村が歌うと声がハスキーボイスになるマイクパフォーマンスや、
ドッグコーラスなどもありましたね。
ヒゲダンスなど
後半も、ヒゲダンス、マジック、ショートコント、坂道などなど
楽しいコーナーがたくさんありました。ヒゲダンスなどは、関連グッズも
多く売られていたと記憶しています。坂道というのは、ドリフターズや
ゲストたちが舞台に設置された大きな坂を登るというコーナーです。
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最初はグー
加ト茶と志村のキャラクターの強さゆえにあまり目立ちませんでしたが、
本当はなかなか面白い仲本工事さんが、志村さんとやった珍しいコーナーです。
西部劇風のセットのもとで、志村と仲本がジャンケンをします。
これで負けると、ズボンの中にドジョウを入れられたり様々なバツゲームを
受けなければならないというコーナーでした。
ここでジャンケンをする際に、ただ「ジャンケンポン」では
間が良くないからか、「最初はグー」という前置きがされるようになりました。
今でこそ、全国的に「最初はグー」統一されていますが、
これを行ったのもドリフだったんですね。これはある意味、
文化と言えるでしょう。
ちなみに志村が言っていた「最初はグー、またまたグー、いかりや長介
頭はパー、正義は勝つ!」でジャンケンをするというのも、全国的に
子供たちの間で流行しました。
伝説のハプニング
停電!
ドリフは生番組ですから、ハプニングが見られたのも楽しい思い出です。
生放送の上、あれほどお金をかけ、練りに練られたバラエティ番組など、
ドリフ以来ありませんよね。ドリフの後は、ザ・マンザイや
ひょうきん族を始めとする、言葉で攻めるアドリブの笑いが
現在までずっと台頭してきましたので、今ドリフのような笑いを見ると、
とても新鮮で素直に笑えます。
さて、ドリフのハプニングと言えば、まず誰もが口を揃えて言うのが
この「停電」ですよね。あの日、8時になって放送が始まると、
突然真っ黒の画面がテレビに映し出されました。
すぐに停電だという長さんのアナウンスがあり、
生放送ですから会場の騒ぎがそのままリアルに伝わってきて、
見ているこちらはワクワクしたものです。
いつもハプニングの時は、よく見ていると実は長さんよりも
加ト茶が大きな活躍をしていました。この日もそうで、なんとかつなごうとする
加ト茶の姿がとても印象的でした。「長さん!カメラ来てるって」という
加ト茶の声も深く心に残っています。
しばらくして、なんとかライトがつき、スタートした時の長さんの
一言「8時9分半だヨ!」も印象的でした。この停電、
もっと早く起きていれば、すぐに「しばらくお待ち下さい」にする等
何らかの対処ができたのでしょうが、本番(8時)数秒前に起きた
というのですから大変だったんでしょうね。現地会場と局の大変な
やりとりが想像されますね。
局的には放送事故になってしまうのでしょうけど、生放送ですから、
ドリフターズの努力によってちゃんと番組にはなっていたので、
我々視聴者は十分楽しめました。
つい最近明らかになった話によれば、どうやら会場の観覧の抽選に漏れた
一般客が電源ケーブルをいたづらしたのが原因だったようですね。
とにもかくにも、放送史上に残るハプニングでしょう。
火事!
探検コントで現れたモンスターを、火花の出る銃で打った際、
この火花が原因でセットの後ろで火が上がりました。最初は、
メンバーは気が付かずコントが続けられ、最初はお客さんたちも
コントのネタだと思っていました。メンバーも気付き、
火を消そうとしているスタッフの方を心配そうに見ながらも、
誰もそれを言い出す勇気がなかったのか、コントを続けていました。
しかしここで、コントを続けられるような状態でない状況を
最初に冷静に判断したのは加ト茶でした。
「火事だぞ!」と思いきって言い、コントを中断、火元に駆け寄って行き、
他のメンバーも同調しました。この後、長さんも「引き上げ!」と言って、
正式にコント中止になりました。
その他
エンディング
「いい湯だな〜」の歌で、ドリフはエンディングを迎えます。
加ト茶の「お風呂入れよ」、「歯、磨けよ」は、誰も忘れることができない
名セリフです。母親から言われるとうるさく感じたこの言葉も、
何故か加ト茶に言われると嬉しくなってしまいます。
PTAは批判しても、私はこれらのちょっとした温かい言葉が、見えないところで
子供たちの心に響き優しい人間に育てていたはずだと思います。
こんな温かさまで持つバラエティ番組なんて、今時他にあるでしょうか?
一方の「いい湯だな」も、毎週末を一家団欒ドリフと共に過ごしていた
昭和40年代〜50年代を思い出させ、私たちの心を豊かに、
すごくほのぼのとした平和な気持にしてくれます。
本当に良い時代でした。
当然のことですが、ドリフターズは
個人個人の人気が出た結果、この番組以降個人の活動が増え、
ドリフ全員のコントを見ることはできなくなってきました。
しかし当時のドリフターズが一生懸命に提供してくれた笑いは、
今でも我々の心の中に強く残っていて消えることはありません。
日本人として気取ること無く素直な気持で楽しめた、
あのドリフの伝説の笑いを、いつかまた生で見られる日が来ることを
楽しみに願っています。
視聴率に見るドリフの驚異
ドリフは、今も忘れられない多くの有名なギャグを生み出しました。
月曜に学校にいくと、みんながまねをしていたものです。
こうしてドリフがある意味で当時の文化を作っていたことは、
その視聴率からも証明されます。具体的な率は、著作権法上、
ここにはかけませんが、バラエティ番組としては、いまだに
視聴率では二位以降の番組を大きく引き離してトップの記録を持っており、
今後覆されることもないと思われます。
当時、毎週土曜日の8時には、
ほとんどの家族が一家そろってドリフを見ていたことが分かりますね。
あのようなどこか見えない温かさを持ったバラエティ番組は
現在はすっかりなくなってしまいました。
現在のような時間の過ごし方の多様化した時代も良いですが、
一家全員が茶の間に集まり、同じ番組を見て一緒に笑っていたあの頃も、
きっと古き良き時代ですよね…でも
あのような時代がくることも、もうないのでしょうね。
しかし今、茶の間に一家揃って素直に楽しめる
こんな笑いが強く求められているような気がします。
ドリフには、そんな家族の笑いがありました。
ドリフが見たい!
力を抜いて素直に笑えるドリフの笑いをまた見たくなることって、
有りませんか? それはあなたの心の中に、ドリフの笑いが良い思い出として
今も残っているからに違い有りません。ドリフのように、一時代を築いた
歴史的番組は、各放送局の支援によって運営されている「放送ライブラリー」
という財団法人によって「国民的文化財」として保存・公開されています。
我々は、この財団の施設で、この文化財を再び楽しむことができます。
ドリフを見たい方は、このような機関を利用するのもよい手ですし、
TBSに再放送を御願いするのもよいのかもしれません。しかし、
何よりドリフターズ全員が再びあの温かい笑いを見せてくれたらと願ってやみません。
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